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「能城さんのコスタリカ訪問日記③」

こんにちは。NOZY COFFEE吉田です。

さて、今回も引き続き能城さんのコスタリカ訪問レポートをお送りしていきますよー!
コスタリカ訪問日記,

Hola!少しずつこの挨拶に慣れてきた能城です。

今回は、コスタリカのタラスエリアを訪れた時のレポートです。

タラスの農園やマイクロミルはこれまでNOZY COFFEEで取り扱ってきたところが多くあります。
昔から関係性のある生産者のみなさんに会えるのがとても楽しみでした!
菊池さんや佐藤さんのコメントも挟みつつ、紹介していこうと思います。

まず初めに訪問したのは、タラスのレオンコルテスにあるラコンチャ マイクロミル!!


左側の男性が、次男のブライアンさん。ブライアンさんがメインとなってラコンチャを運営されています。(右側の男性は前回も登場したフランシスコ・メナさん。タラスのアテンドもしてくれました。)


こちらの女性はジョアナさん。
(ロット名にもなっているヒメネスファミリーのみなさんが続々と…!by吉田)


白いシャツの方は末っ子のハイロさん!
(私が見たことあるハイロさんは何年も前の写真でまだ小さかったので、大きく成長されている姿にビックリです!!by吉田)


(数年前のハイロさん。菊池さんは小さい頃のハイロくんはマンチェスターシティFCのデ・ブライネ選手に似てるって言ってましたが、青年になった今では似てなさそうですね。笑 by吉田)

ラコンチャは高い標高に位置する小規模生産者です。
今回の訪問でも、ほぼ全量を買付しました。

実は、菊池さんがラコンチャに特別にコーヒーをオファーしていたようです。

菊池「以前の訪問でラコンチャにはイエロー品種も植っているのを見ました。これまでラコンチャはレッド品種とイエロー品種を混ぜていたけれど、それを分けたらどうなるんだろう??と思い、オファーしてみました。

ラコンチャはコンセプシオンというエリアとサンタロサというエリアに分かれますが、イエローはコンセプシオンでメインに生産されているようです。
オファーしたロットは今回残念ながらカッピングできなかったけれど、今年の8月ごろ届くのでそれを楽しみに待とうと思います。」

ラコンチャの後に行ったのは、ドンリートマイクロミル


ここは、2018年に始まった比較的新しいマイクロミルです。

続いて同じくレオンコルテスのラカソナマイクロミルへ。
数年前にエルロブレ農園のコーヒーを販売しました。


オーナーのロヘルさん。

その次は、またNOZYと繋がりの深いマイクロミルへ!
ラリアマイクロミルに行きました!

佐藤「10年前、菊池さんが同じ構図でこの看板を撮っていたけど、それを能城さんが撮っていることに感激!!(涙)」


マイクロミルの名前にもなっている、お母さんのリアさんとお会いできました!
移動途中に、あれはリアさんでは??という女性を見かけ、戻って確認するとやはりリアさんだったのです。
せっかくなので写真を撮ってもらいました。(この旅のために買った自撮り棒を使って!)

その後はレオンコルテスからドタという場所に移動しました。

ドタで初めに行ったのは、ファラミマイクロミル!


中央の方はオーナーのファジャスさん。

ファラミ(FARAMI)という名前は、オーナーのファジャス(Fallas)さんとラミレス(Ramirez)さんのお名前に由来します。
(おぎやはぎと同じシステムって菊池さんが前に言ってました。by吉田)


ファラミのコーヒーは全てハニープロセスです。1月は雨季のため、2月の乾季になってからプロセスをスタートさせます。

小規模の生産者ですが、14年間で生産量は4倍になりました!年々生産を拡大しているようです。

そしてその後はモンテコペイマイクロミルを訪問!

モンテコペイのコーヒーも、これまで何度も取り扱ってきました。2019・2020年モンテコペイのコーヒーは2年連続COEに入賞し、その入賞ロットを2年連続販売したこともあります。
(エルアルトとラメサ、どちらも美味しかったな〜。ちなみに、2014年COEではモンテコペイは1,2,4,5 位を獲得するという快挙を成し遂げるなど、実績のあるマイクロミルです。by吉田)

写真で菊池さんの隣にいる、ハットを被った方がオーナーのエンリケさん。
年齢は32歳とまだお若い方です。

モンテコペイはエンリケさんのご両親によって始められたマイクロミルです。
エンリケさんが18歳で高校を卒業したタイミングでマイクロミルを手伝い始めました。美味しいコーヒーで家族を幸せにしたいという志を持って取り組み始めたそうです。

エンリケさんは、コーヒー豆を入れる麻袋に”MONTE COPEY”の名前や収穫されたエリアなどの詳細な情報が載っているのを初めて見た時に、とても感動したそうです。
これからもモンテコペイを成長させ、自分たちが生産したコーヒーでお客様を幸せにしたいとお話ししてくれました。

モンテコペイは名実ともにコスタリカトップレベルのマイクロミルですが、エンリケさんは驕ることなく実直にコーヒーの品質に向き合い続けています。

以前のブログにも掲載しましたが、エンリケさんはこんな想いを話していました。

「最近はゲイシャ種やアナエロビックと言われる特殊な処理方法なものでなければ
チャンピオンになれない。でも、特殊なことをせずシンプルに良いコーヒーで勝ちたい。」

エンリケさんはコーヒーそのものの品質の向上にフォーカスを当て、生産に取り組んでいます。

今期のモンテコペイのコーヒーも購入しました。購入することで、お客様を思い、品質を大切にするモンテコペイの後押しができればいいなと思います。

そしてモンテコペイを後にし、グラニートスマイクロミルへ向かいました!

グラニートスの所有する農園は、ネリー、エルパライソ、オルティス1900、ジョイスなどがあり、NOZYではこれまで何度も買付してきました。

お父様のオマールさん(左から二番目)が主に農園の管理をしており、中央のヨハナさんや右端のジョイスさんがミルを管理しています。他にも姉妹がいらっしゃり、女性が活躍するミルとして有名です。

(個人的には、ジョイスが印象深いです!ジョイスさんの運営するミルで、自身のお名前が農園名になっています。COEで3年連続入賞を果たしたことも。ジョイスのSL(ケニア原産の品種)がとてもジューシーだった記憶があります!by吉田)

グラニートスのコーヒーも買付しました。久しぶりにグラニートスのコーヒーを販売できるので、皆様も楽しみにしていてください!

コスタリカで最後に訪れたマイクロミルは、ラ カンデリージャ!

NOZY COFFEEオープンの際にも取り扱っていた農園です。一時期はスターバックスでも取り扱いがありました。


リカルドさん(左・お父様)とリカルド・ジュニアさん(右・息子さん)

リカルド・ジュニアさんは昨年日本に滞在していた時期があり、その際にTHE ROASTERYを訪問してくれました!
(菊池さんとしばらくお話ししているお客さんがいるなあと思っていたら、後から聞いたらその方がリカルド・ジュニアさんだったようです!by吉田)

タラスでは、マイクロミルの他にもこんな場所にも行きました。

ここは、ピッカーのための託児所です。コスタリカにはピッカーのための託児所が19あり、その中でここが一番最初にできた場所です。ニカラグアやパナマなどのコスタリカ外から働きにくるピッカーさんもおり、そのような方々が住める施設も備わっています。

ピッカーさんは大体6時から18時ごろまで働いていて、その間子どもたちには3度の食事と2度のおやつが与えられます。ピッカーさんはこれを全て無償で受けることができます。

今回の産地訪問は生豆を輸入する商社であり、日頃からお世話になっている株式会社ワタルさんのツアーでした。
ワタルはこれまで2020年から、ここの近くのカンデリージャ農園の豆購入量に応じてドネーションを行ってきましたが、今期からはコーヒーエキスパート(カンデリージャはじめこのエリアのエクスポーター)からの購入分について、ワタルおよび我々ロースターから1kgあたり5セントずつ、計10セントの寄付を始めることになりました。
微々たる金額ではありますが、こうしてスペシャルティコーヒーの生産に携わる方々を守る取り組みも行われています。

最後に、コスタリカのマイクロミル訪問をアテンドしてくれていた、エクスクルーシブコーヒーのフランシスコ・メナさんのお話を。

メナさんはとてもエネルギッシュなエクスポーターでした。「こんなに情熱を表現していいんだ!」と思ったくらいです。エクスクルーシブコーヒーの従業員や、自身の所有するシュマバマイクロミルの従業員、取引する生産者のことをとても大切に思っています。

“継続的な関係性の構築が大切だ””トレーサビリティが大切だ”と数日で何度も聞きました。
そして、メナさんが紹介してくれる生産者の方々は皆「日本のロースターのみなさんに感謝している。継続的に買い付けてもらえるよう、これからもっと品質を高めていけるよう努力する」と熱いメッセージをくれました。

私は生産者自らこのようなメッセージを発してくれていることに驚きました。菊池さん曰く、昔からそうではなかったようで、ここ数年でそういった生産者が増えてきたそうです。
これは間違いなくメナさんが生産者を強くリードしてきた結果だと思います。

モンテコペイマイクロミルの生産者も、最初はメナさんから「あなたのコーヒーは美味しくない。もっとこういう作り方をしないと!」と厳しいアドバイスをされ、コーヒーの生産を辞めたくなったそうです。しかしメナさんに言われた通りに生産していると、「今年のあなたのコーヒーは素晴らしい!」と褒められ、感動したそうです。

“Education,education,education”これもメナさんからたくさん聞きました。
今後もコスタリカのコーヒーの買付において、メナさんはとても重要な存在になるでしょう。
Muchas gracias!

これにて、コスタリカからのレポートは終わります。
大ボリュームになりましたが…いかがでしたでしょうか??
次回は、コスタリカの後に訪問したニカラグア編をお届けしますのでお待ちください!

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