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「コスタリカ・ホンジュラスへの産地訪問」

こんにちは!NOZY COFFEE吉田です。

今回は、菊池さんが3月にコスタリカとホンジュラスに産地訪問した様子をお送りします!

訪問した時期はすでに収穫が終わった時期だったので農園の訪問よりもミルを見たり、カッピングをしたりという機会が多かったそうです。もちろん生産者の方々にお会いすることはできました!

たっぷりの文章でお届けしますが、ぜひ付いてきてくださいね??(^ ^)

まずはコスタリカから!

タラスエリアへ。
NOZY COFFEEで取り扱うコーヒーはほとんどがタラスのコーヒーです。

現地の輸出業者であるエクスクルーシブ社のワイネルさんと、日本の輸入業社ワタル社の方のアテンドでマイクロミルをまわりました。

こちらがワイネルさん(以前訪問時の写真です)
なんとTikTokで13万人のフォロワーがいるそうです!

 


まずはロス クアルテレスマイクロミル

こちらは初めての訪問ですが、菊池さんが行ってみたかったマイクロミルのひとつです。
なぜなら、昨年コスタリカでタラスエリアのコーヒーをカッピングをした際に、菊池さんが最も良い評価をつけたのがこちらのロスクアルテレスマイクロミルのジャノボニート農園のコーヒーだったのです!

ブラックハニープロセスのロットとレッドハニープロセスのロットの2種類です。

NOZYでお馴染みのラコンチャやラリアマイクロミルのピエサン農園、そしてジャノボニート農園はすべてタラスのサンフランシスコ デ レオンコルテスという地域にあります!

近しいエリアのコーヒーをいくつも扱うのは非常にNOZYらしいですね!

 

続いて、モンテコペイマイクロミル

これまで取り扱ったラメサやエルアルコン、エル アルトなどの農園を所有しているエンリケさんのミルです。
一昨年にお父様のエンリケさんが亡くなり、現在は息子のエンリケ(ジュニア)さんを中心にご家族で生産に取り組んでいます。

つい最近までTHE ROASTERYにて販売していたティエラプロメティーダ農園はモンテコペイの農園です。

モンテコペイは2014年のCOEで1,2,4,5位を獲得するという偉業を成し遂げ、一躍有名になりました。

エンリケ(Jr.)さんは、近年COE入賞のコーヒーがゲイシャ種や特殊プロセスに偏っていることに異を唱えており、「従来からあるプロセスと品種でCOEチャンピオンを勝ち取りたい」と以前菊池さんに語ってくれました。その思いに賛同し、2019年と2020年にCOEに入賞した際は落札していました。

さまざまな品種を生産している中で、現在はイエローブルボン種を栽培していてエンリケさんはこれならCOEで勝てる可能性があると感じているそうです。

 

このエリアはグラニートスマイクロミルやラコンチャのコーヒーを買い付けました。

グラニートスはティピカメホラード種のロットです。NOZYで久しぶりにティピカメホラードが登場することになります。4.5年前にエクアドルのティピカメホラードを取り扱ったことがありましたが、おそらくそれ以来??
グラニートスのコーヒーはストーンフルーツ系の甘酸っぱさがある印象で個人的に好きなんですよね…登場が楽しみです!

タラスでは農園の訪問より、カッピングをメインに行ったそうです。総数は100カップ以上だったとか…!

菊池「写真はあんまり撮れなかった…カッピングの写真は無いよ…」

 

続いてホンジュラスへ!

例年通り、ホンジュラスはラーガコーヒー(輸出業者)のロニーさんによるアテンドです。

サンティアゴデプリングラ→ポッソネグロ→サンアンドレス→初訪問のテパングアレという順番で各エリアの農園を回っていきました。

まずはサンティアゴデプリングラ。昨年THE ROASTERYを訪れてくれたエルアグアカテ農園のハビエールさんですが、なんと日本から帰国している最中にお子さんが生まれたんだとか!!

 

こちらもお馴染みインテグラルエルシプレス農園のカタリーニョさん(一番左)とそのご家族。

 

サンティアゴデプリングラの生産者の皆さん。

場所はインテグラルエルシプレス農園のウェットミルにて。後ろに映る山々にはセルバンドさんのチチカスタル農園やカタリーニョさんのブエナビスタ農園があります。

菊池さん含め、皆さん格好が似ていますね(青シャツにデニム!)

 

サンティアゴデプリングラでは異常気象(温暖化)によるコーヒーの木への影響がみられたそうです。
太陽光線が強すぎるあまり、木が弱ってしまっていました。
こういった状況を実際に確認することも産地に行く意味のひとつです。

 

その後はポッソネグロへ。

去年も農園を訪問したモンテシージョス農園。オーナーのウィルメルさんやご家族にお会いできました。

ウィルメルさんの所有するもう一つの農園「エルサポテ農園」は今年のCOEで見事12位に入賞を果たしました!
そして、ウィルメルさんのお母様の農園「ロスピノス農園」(この後出てくるカルバハルさんのロスピノス農園とは別農園)も今年のCOEに入賞!なんと3位に輝きました!

 

以前にこのブログでご紹介したインディオという品種を買い付けました。

インディオはホンジュラスに残るティピカ系の古い品種です。

今回はラスモラス農園のインディオも購入しました。
アントニオドミンゲスさんの農園です。
ラスモラス農園は2024年COEにて8位に入賞しました!COE入賞はゲイシャ種のコーヒーです。

そして!こちらの8位入賞のラスモラスをNOZY COFFEEで落札できました!!!
お馴染みのラスモラスがCOEに入賞でき、それを私たちで落札できたことはとても嬉しいです!

ラスモラスのゲイシャは飲んだことがないので、どんな味なのか今からワクワクしています!

 

そしてサン アンドレスにあるオルランド カルバハルさんの農園へ!
ロスピノス農園、プラタナレス農園、ドンファン農園などをご家族で運営しています。


お父さんのオルランドさん。


農園の看板を作成中だそうです。


ご家族にとって教会のような場所になっている、ダリエラさんの車の前で。
数年前にお付き合いが始まったカルバハルファミリーですが、今年もこうしてお会いできて嬉しいです。

ダリエラさんについてはこちらをご覧ください。

最後はテパングアレを訪ねました!テパングアレにはロニーさんの持つククルチョ農園があります。

ククルチョへの道のりはとても険しく、菊池さんはロバに乗って山道を進んだそう!

イエロー系の品種も育てています。他にも、他国や別の農園から分けた苗を植えることもしており、実験的に育てている側面もあるそうです。
輸出業者といっても、輸出はもちろんですが携わっている農園への生産のアドバイスしたり、こうしてさまざまな品種を栽培して適性を試したりしています。

 

菊池さんは今回の産地訪問で、産地の温暖化による影響を目にしました。
日本で過ごす私たちが年々暑さが酷くなっていくのを感じていますが、遠く離れた中米でもここ2.3年の暑さは異常だといいます。

先述しましたが、太陽光線が強すぎるあまり、コーヒーの木が枯れてはいなくとも弱ってしまっていたり。
コーヒーの木を日光から遮るためのシェードツリーを今植えたとしても、遮るほどの高さになるには何年もかかります。

異常気象に加えて、近年のインフレもコーヒー業界に影響を与えています。

コマーシャルコーヒーの価格が現在のスペシャルティコーヒーの価格ほどになるだろうと予測されており、高品質のコーヒーを作らなくともある程度の報酬が手に入るならスペシャルティコーヒーを作る生産者が減るかもしれません。
収量や品質が落ちることで生産をやめる人が出るかもしれないし、コーヒーの価格はもっと上昇するかもしれません。

また、中米ではアメリカに出稼ぎに行く人々が増加しています。
アメリカの都市部では時給が約3000円という場所もあり、これは中米の生産国の1日の給料に相当するのです。コーヒー生産をやめてアメリカで働いた方が稼ぎが良いという考えから、離農して出稼ぎに行く人もいます。

農園では実際に労働者不足に直面しているところもあり、ピッカー(収穫する人)がいないので収穫が追いつかないという問題も発生しています。大規模な農園で多くのスタッフを雇っているところほど影響が出ています。(小規模な農園はオーナーやその身内など少人数で生産しているので、大農園ほど深刻な影響が出ていないところが多いです。)

産地を訪問することで産地の環境や生産者の置かれている背景を知ることができます。また良いコーヒーをそれに見合った価格で買うことで、生産者の方のコーヒー生産へのモチベーションになったら嬉しいです。

菊池さんが産地に行ったときには、私は「今年は生産者の◯◯さんに会ったかな?」と思いを馳せていますが、何年にもわたって私たちに素晴らしいコーヒーを届けてくれる生産者の皆さんがこれからもできるだけ障壁なくコーヒーを作り続けてくれたらいいなと思いました。

 

私たちにできることは、素晴らしいコーヒーの魅力をそのまま焙煎・抽出してお客様に楽しんでもらうこと!

カップでも、豆販売の説明でも、そのコーヒーの魅力を伝えて、よりたくさんの人にコーヒーを楽しんでもらうことだと思っています!

THE ROASTERYにいらっしゃるお客様にドリンクはもちろんのこと、コミュニケーションやお店の雰囲気も含めて楽しんでいただいたり、オンラインストアや定期便で私たちのコーヒーを飲んでいただいたり、このブログやNOZY COFFEEのSNSを見ていただく方々に興味を持っていただいたり、今私たちがやっていることが少しでもお客様に“コーヒーって楽しいな”“美味しいな”と思ってもらえるきっかけになるように日々頑張っていきたいです。この積み重ねで、お世話になっている生産者の皆さんに還元できれば嬉しいです。

 

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