FROM STAFF
「コスタリカ ラ リア ピエサン農園」
こんにちは!NOZY COFFEE吉田です。
久しぶりにブログを書くことになりました。どうぞよろしくお願いします。
あっという間に4月が終わり、ゴールデンウィークも過ぎ、5月も後半に差し掛かってきました。
早い…、皆さんはどこかお出かけされたでしょうか?
私はGW真っ只中、中目黒で人気のドーナッツ屋さんに行ってみましたが、
やはり大行列で買うまでに2時間かかりました。。。
おしゃれと美味しいは我慢ってほんとそのとおりだと実感しました。
さて、ゴールデンウィークが終わると母の日がやってきます。
今年は5月8日が母の日でしたね。
NOZY COFFEEでは今年も5月のこの時期に
「コスタリカ ラリアマイクロミル」のコーヒーをご用意させて頂きました。
母の日といえば「コスタリカ ラリア」!
もうNOZYでは母の日の定番のコーヒーです。
ラリアはルイスさんとオスカルさんの兄弟で運営するマイクロミルで、
ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、お母様のリアさんのお名前が由来になっています。また、お二人は真面目で丁寧にコーヒーに向き合っており、お母様の名前に恥じない働きぶりです。
そんなことにちなんで、私たちは毎年母の日に合わせてラリアを販売してきました。
今年ご用意したラリアは、
La Lia Pie San ~Cup of Excellence submitted lot ~
Geisha Black Honey Anaerobicoです。
………!?
ラリア、ピエサン、カップ、ゲイシャ、、なんちゃら、、
長い、、
見慣れない字面が続いて戸惑ってしまいました…!
今回は、私 吉田がこのLa Lia Pie San ~Cup of Excellence submitted lot ~
Geisha Black Honey Anaerobicoについて解説&ストーリーをお話ししていこうと思います。
■La Lia Pie San
ピエサン農園で生産されたコーヒーです。
このコーヒーをラリア マイクロミルに持ち込み処理を行います。
バイヤーの菊池さんがラリアのマイクロミルを訪れた際に印象的だったのは、とても衛生的だということ。わずかな汚れですらも品質が下がってしまうということを彼らは理解しています。また、他の生産者も彼らの勤勉さを評価しており、収穫期には寝る間も惜しんで働いているそうです。
ラリアには今回のピエサン農園以外にも農園があり、これまで扱ってきたドラゴン農園、サンタロサ農園や、他にもいくつか農園があります。
■Cup of Excellence submitted lot
今回のラリアは、Cup of Excellence(COE)に提出された(=submitted)ロットです。
『入賞しなかったのにCOEの記載があるの?』と思う方もいるかもしれませんが、
実はこの表記にしたのには理由ががあります。
このラリアが提出された2021年のコスタリカCOEでは事件が起こりました。
なんと、運営側が結果を間違えてしまったのです…。
チャンピオンロットを含む入賞銘柄や順位の訂正が行われたのですが、
実はラリアもその渦中に巻き込まれていました。
当初の発表ではラリアは2ロット入賞し、
その1つのロットはチャンピオン獲得!!!
と一旦は公表されたのですがー、
なんと順位修正後には2ロットとも入賞なしとなってしまいました…。
そんなことって普通あります…?
10年程お付き合いのあるLa Liaが入賞した際にはCOEロットを応札するつもりでいましたが、
このような経緯があり、今回は残念ながら入賞ならずとなりました。
しかし、その後通常買付のラインがあり「このコーヒーを購入しないか」というオファーを貰いました。
実際に飲んでみるとクオリティーも良く、購入することに決めました。
「入賞を逃したもののCOEに提出したロット」という事実とともに、
「ルイスさんとオスカルさんが、COEのために丹精込めてコーヒーを作り上げ用意した特別なロット」
ということを皆さんに伝えたいということもあり、
そこで、私達NOZY COFFEEではラリアのコーヒー豆のパッケージに
”Cup of Excellence submitted lot”と記載し販売を行うことにしました。
■Geisha
「ブラックハニー アナエロビコ」のインパクトに隠れそうですが、このラリアはなんとゲイシャ種です!
ご存知の方もいるかと思いますが、ゲイシャ種は高品質で希少価値の高いコーヒーとして知られています。もともとはエチオピア発祥の品種で、あるとき病害虫対策のためにパナマに輸出され、パナマの品評会で発掘されたことで一躍有名になりました。とても華やかで、甘いレモンやピーチのようなフレーバーがあり、コーヒーとは思えないフルーティーさが特長です。
今回はそんなゲイシャ種がブラックハニーアナエロビコの生産処理と組み合わさることにより、これまでゲイシャ種で感じたものとはちがったフレーバーを感じることができました!
また、ゲイシャ種は標高の高いエリアで育つと風味特性を発揮する傾向があります。ピエサンは標高2,000mと高い場所に位置しているので、ゲイシャ種のポテンシャルが発揮されそうな環境です!
■Black Honey Anaerobico
Black Honey Anaerobicoは、生産処理方法です。
まず、ブラックハニーについて。
ハニープロセスとは、収穫したコーヒーをパルピング(果肉を剥がす作業)して、
ミューシレージ(種子の周りに付いている粘液質)をつけた状態で
乾燥させる生産処理方法です。
ミューシレージの量をどのくらい残すか調整する生産者もおり、
付着しているミューシレージの量によって乾燥中のパーチメントの色が変わります。
その見た目からレッドハニー、イエローハニー、ホワイトハニー、
そして今回のブラックハニーなどと区別されます。
↑たくさん付着しているこちらはレッドハニー。
↑もうすこし少ないこちらはイエローハニー。
今回の生産処理・ブラックハニーについて、コーヒーチェリーの熟度が高くないとブラックハニーにはするのは難しいです。彼らはピッキングしてからパルピングまでの時間を考え、計算しているのではないかと推測できます。
次に、アナエロビコ ファーメンテーションとは嫌気性発酵を用いた生産処理のことです。
Anaeribic(アナエロビック)と呼ばれていることが多いですが、
今回から私達はスペイン語読みのAnaerobico(アナエロビコ)と呼ぼうと思います。
今回のブラックハニーアナエロビコファーメンテーションは、
ブラックハニーの状態にした後に、嫌気性発酵を促します。
コーヒーを機密性の高い容器に入れて放置します。
密閉することで酸素を遮断し、
酸素がない状態(=嫌気性)の微生物による発酵が行われます。
これにより、独特の風味が形成されます。
実際に飲んでみるとゲイシャ種特有の華やかさや、パッションフルーツやパイナップルのようなトロピカルフルーツを思わせるフレーバーもあります。
また、エスプレッソにするとグレープ系のテイストや芳醇さ、キラキラした酸の印象があり、まるで白ワインのようです!
生産者のお二人の取り組みを知っただけで、「どんなコーヒーなんだろう?」とワクワクしましたが、実際に飲んでみると味も期待を裏切らない美味しさでした!お客様に説明するときにはつい熱が入ってしまいます。
THE ROASTERYではこちらのラリア ピエサンをフレンチプレス・ドリップでお楽しみいただけるほか、アイランドカウンターでエスプレッソドリンクで提供している日もあります。もちろん豆の販売もしています。
さらに今なら!!!(通販番組…?)
今月からタイソンズアンドカンパニー各店で行われているレモンフェアの一環で、ラリア ピエサンのを使ったスペシャルドリンクが2つも登場しています!!その名も、
★LA LIA GEISHA ESPRESSO LEMONADE
★LA LIA GEISHA ESPRESSO TONIC
です!!
エスプレッソレモネードは、ラリアの持つパッションフルーツやグレープのフレーバーにフォーカスし、レモネードシロップやグァバジュースを合わせました。まるでフルーツジュースのようにジューシーで華やかなドリンク!
エスプレッソトニックは、エスプレッソの風味とトニックウォーターの柑橘系のビターさがマッチした、清涼感のある一杯。暑くなるこれからの時期にぴったりです!
ラリアのエスプレッソの風味を損なうことなく、どんなフルーツやトニックウォーターが合うのか、江畑バリスタが検証を重ねて、爽やかなドリンクを考案してくれました!
ラリアはたくさんの飲み方でお楽しみいただけます。何を飲もうか迷ってしまいますね。迷った時には、ぜひスタッフに声をかけてくださいね。
ルイスさんオスカルさんの作ってくれた素晴らしいコーヒー、ぜひたくさんの方に飲んでいただきたいです。
THE ROASTERYでお待ちしています!