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「NOZYとホンジュラスのコーヒー」

こんにちは!NOZY COFFEE 佐藤です。

去年もそうだったのですが、年始から春にかけてはなぜかブログの更新が滞ってしまいます。

気がついたらもう4月…。あんなに綺麗だった桜も散り始めてますね。
今年の桜も綺麗だったなぁ…。

カワウソ可愛かったなぁ…。

 

今回は「NOZYとホンジュラスのコーヒー」。

自分で言うのもなんですが、私はNOZY COFFEEといったら、
やっぱりホンジュラスのコーヒーだなって思います。

菊池さんがホンジュラスに足を運んでから早10年になり、
これまで私達は多くのホンジュラスの生産者のコーヒーを扱ってきました。

今でこそホンジュラスのコーヒーを扱うコーヒー屋さんは多くなりましたし、
ホンジュラスの生産者と強い関係性を築き、打ち出すコーヒー屋さんももちろんいます。

しかし、NOZY COFFEEにとってのホンジュラスのコーヒーは
やっぱり特別なものに変わりはありません。

(写真はホンジュラスの生産者達)

今まで買い付けてきたホンジュラスのコーヒーについて、
たまに菊池さんとあのときのあれよかったよねーとか、
お店に来てくれた時はこうだったねー、なんて話をすることがあります。

そうそう、コロナ前はロースタリーにも来てくれました!

 

今回は「NOZYとホンジュラスのコーヒー」と題して、
これまで私達が扱ってきたホンジュラスのコーヒーを皆さんに紹介してみたいと思います。

(長くなるので多分何回かに分けての紹介になるかと思います。)

 

さて、改めてですがホンジュラスいう国にどんなイメージを持っていますか?

サッカーがわりかし強い?

コーヒーのイメージはそんなに強くないかと思います。

しかし、コーヒーの生産量は世界第7位!

マイナーなイメージですが中米でトップの生産量を誇っています。

 

さて、私達がホンジュラスの中で買付けを行ってきた地域は、

・ラパス サンティアゴ デ プリングラ
・インティブカ マサグアラ ポッソネグロ

主にこの2つに地域に代表されるかと思います。

2021年のCOEで落札したプラタナラス農園とロスピノス農園はレンピラという地域、
2011年にサンタバーバラという地域のコポミコ農園のCOE入賞ロットを扱っていますが、

つまり、ほぼほぼNOZYが扱ってきたのはプリングラかポッソネグロのコーヒーですね。

(ホンジュラス地域写真)

地図で見るとこんな感じですね。
大きな地域で見ると、ラパスの左側にインティブカが隣接しています。
そのインティブカの横にはレンピラ。
ラパスの上には近年COEでよく見られるようになったコマヤグアという地域。

 

では、まず今回はプリングラのコーヒーから。
皆さん、いくつ農園名を覚えていますか?

ラパス プリングラ 

エルコムン農園 ホルヘ バジェシージョさん
アグアカテ農園 ハビエールさん
インテグラル エルシプレス農園 カタリーニョさん
ロスマンサノス農園 テオドロアマヤさん→アマヤさーん!
ラモラ農園(別名チチカスタル農園)セルバンドさん
ラ サバナ農園 セルバンドさん妹 
バニャデロス農園 オティリオさん
サンホルヘ農園 オティリオさん
(リキダンバル農園も所有。買付けたことはないがCOEにて3位入賞歴あり。)
パトリアルカ農園→ラパス内だがプリングラか微妙な地域。

(ロスマンサノス農園 テオドロアマヤさん)

同じくサンティアゴ デ プリングラという地域の生産者で、
前回のカタリーニョさんの農園と隣接しています。
この地域から初めて購入した農園の一つです。
最近はCOEの入賞から遠ざかっていますがかつてはよく入賞していて、
菊池さんが初めて参加した審査会ではナショナル ウィナーを獲得していました。

(インテグラル エルシプレス農園 カタリーニョさん)

カタリーニョさんは前回紹介のハビエールさんと同じ、
「サンティアゴ デ プリングラ」という地域の生産者です。
2013年から3年連続でCOEに入賞していました。
ちなみに2013年はNOZY COFFEEで落札しています。
私自身、彼のコーヒーを使用し競技会に挑戦したこともあり、
すごく思い入れのある生産者の一人です。

 

エルコムン農園は残念ながらいまでは買付けはありませんが、
私達とホンジュラスのコーヒーの関係性のきっかけは、
間違いなくこの「エルコムン農園」だったかと思います。

キラキラした明るい酸と甘さ、
複雑なフレーバーはまるでエチオピアのコーヒーかと勘違いしました。
初めて飲んだ時はとても衝撃的でした。

このコーヒーで競技会に出たかったなー。

この「サンティアゴ デ プリングラ」という小さな町のコーヒーに
魅せられて、2012年に菊池さんは初めて産地に足を運びました。

そして同年、私たちは初めてCOE(品評会)にてホンジュラスのコーヒーを
単独落札することになります。

それが「アグアカテ農園」。ハビエールさんの所有する農園です。

ハビエールさんは私たちがホンジュラスのコーヒーを買うにあたって
ターニングポイントとなったコーヒーの生産者です。

今もなお「アグアカテ農園」のコーヒーを継続して買付けすることができていますが、
ここまでの関係性を築くためには当然ながら色々ありました。

 

落札を行った2012年の翌年、同じように菊池さんが産地に買い付けに行くとある生産者が、

「支払いが遅い。」
「買い付け価格が安過ぎる。」
「お前はこれをいくらで売っているんだ!」

↑これに答えると

「そんな値段で売るなんてぼったくりだ。ならもっと高く買え!」と詰め寄ってきました。

もちろん全てに理由があります。

 

・支払いが遅い

こちらは先にお金を払うわけにはいきません。
払って船積みされなかったら大問題ですので。

決して日本に到着して暫くしてから払うといったことはしておらず、
FOBといって船積みが確認されたら支払いを行なっていますが、
これまでこのような取引をしたことがない生産者は直ぐにはお金が
支払われないことすら不満に思っていました。

・買い付け価格が安過ぎる

私たちの買い付け価格は当時一般市場品の3.5倍ほどで買っていました。
にも関わらず安過ぎると。。

これまで品評会入賞歴が少しだけあり、そのオークションで落札される
価格と比較すると安過ぎるといった考え方です。

しかし、オークションは通常買い付けとは別物で入賞といった箔がついた商品ですし、
買う側も生産者のモチベーションが高まるようにと思いながら参加しています。

・そんな値段で売るなんてぼったくりだ
彼らには目の前の生豆を私たちが売ると途端にその値段にすり替わったと思ったのです。

一つの商品が売れるまでには沢山の経費がかかっています。
表参道の家賃なんて彼らには想像が出来ないのです。
田舎の生産者である彼らにはこちらの事情を想像することが出来ず
疑心暗鬼に陥っていました。

2012年のCOE(品評会)にてハビエールさんのコーヒーは20位に入賞し、
NOZY COFFEEが落札した際の価格は一般市場品価格の6から7倍ほどです。

だから彼らは疑問に思うのです。
直接やっているのだからもっと安く買えただろうにと。

私たちがどんな想いで落札したのか。
決して生産者から搾取してやろうなんて思っていないこと伝えました。

 

NOZY COFFEEでは「生産者」との繋がりを大切にし買い付けをおこなっています。
生産者にとって私たちは顧客です。
ですが私達の方が立場が上ではありませんし、また下でもありません。
美味しいコーヒーは生産者の長期的な努力によってのみ支えられています。
彼ら無くして美味しいコーヒーは手に入りません。

同様に私達が継続的に買うことで、
生産者の生活は安定、向上し美味しいコーヒーを生産することが出来ます。

ハビエールさんらは、この話の後、私たちに理解を示してくれ、
その後も私たちは毎年買付けを行ない今日までの関係に繋がっています。

カテゴリー:ホンジュラス
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