FROM STAFF
「10/8-13 札幌珈琲マルシェに出店します!」
こんにちは!吉田です。
早いもので10月になりました。
10月からのNOZY COFFEEは、毎週のように全国各地たくさんのイベントに出店していきます!
イベント出店月間の幕開けは、北海道での「札幌珈琲マルシェ」です!
10月8日(水)から13日(月・祝)まで開催されます!
札幌珈琲マルシェ
◇会場 丸井今井札幌本店
◇日時 10月8日(水)〜13日(月・祝) 10:30〜19:30
※8日は正午に開場、13日は17:00に終了
◇公式HP
札幌珈琲マルシェは今回で記念すべき10回目の開催です!!
北海道内と、全国各地から名のあるコーヒーショップが多数出店します。
会場でカップを購入すると、各ブースでコーヒーの試飲ができます!
たくさん試飲して、お好みのコーヒー豆を見つけて購入しましょう!
NOZY COFFEEでは7種類のコーヒー豆を中心に販売します!その他にはコーヒーとのペアリングを楽しめる焼き菓子や、コーヒーバッグやコーヒーシロップなどのグッズも販売します!
ご用意しているラインナップは“Cup of Excellence(COE)によって発掘された、NOZY COFFEEと関わりが深い生産者のコーヒー”です!
■ニカラグア ロス アルペス農園 2024 COE #1
■ニカラグア ブエノス アイレス農園 2024 COE #7
■グアテマラ ラ グラン マンサナ農園 2024 COE #3
■グアテマラ プラン デ ラ ベガ農園
■ホンジュラス ロス ピノス農園
■メキシコ ラ ロミータ農園
■ブラジル セルカ デ ペドラス サン ベネディート農園 Taste of Harvest
NOZY COFFEEでは、2012年のホンジュラスCOEにて20位に入賞した「エル アグアカテ農園」の落札を皮切りに、これまで数十ものCOE入賞ロットを落札・販売してきました。
COEについて簡単に説明すると「その国のその年のナンバーワンのコーヒーを決める品評会」です。
農園からロットが提出された後に、まず国内審査員による審査があり、そこで選び抜かれたロットは更に国際審査員によって審査されます。
審査の仕方は、農園名や品種が伏せられた状態でのカッピングです。近年は「ナチュラル&ハニープロセス部門」「ウォッシュド部門」「嫌気性発酵などの特殊プロセス部門」などプロセスによって部門が分けられたり、品種によって部門分けされている国もあります。(国によって部門の分け方が異なります。)
入賞したコーヒーはネットオークションにかけられ、世界中から買い手がつきます。世界中のバイヤーに名が知られる機会にもなります。
COEの開催は、まだ有名でないけれど高品質なコーヒーを作っている生産者や素晴らしいマイクロクライメントを持つ生産地を発掘するという側面もあるのです。
入賞することで生産者にとってモチベーションになったり、得られた金額でコーヒーへの設備投資ができより良質なコーヒーが作れたり、より良い生活が送れたりもします。
1999年にブラジルでCOEが初開催されて以降、入賞を通してまだ有名でなかった素晴らしい生産地域や品質のために努力を惜しまない生産者が多く知ることができました。
スペシャルティコーヒーの発展はCOE無くしては考えられません。
NOZY COFFEEは、COEのプログラムに賛同し、歩みを共にすることは重要だと考えてきました。
今回、NOZY COFFEEブースではCOEを機に発掘された生産者のコーヒーを6種類ご用意しました!
それぞれのコーヒーの魅力とストーリーをこのブログでもご紹介していきます。
会場でコーヒーをご購入されたお客様は、ぜひ読みながら味わいと農園のバックグラウンドを知って楽しんでいただけたら嬉しいです!
札幌珈琲マルシェ限定のコーヒー豆のセット販売もあります!
【Aセット】
・ニカラグア ロス アルペス農園
・グアテマラ ラ グラン マンサナ農園
・ホンジュラス ロス ピノス農園
Aセットの内容は、COEでチャンピオンを獲得したことがある農園のセットです!
「ロス アルペス農園」
ロス アルペス農園、ブエノス アイレス農園は、エミリオさんとオルマンさんご兄弟の農園です。
ヌエバセゴビア地域に複数の農園を持ち、さまざまな品種の栽培とプロセスの実施を行っています。
「農園(マイクロクライメント)×品種×プロセス」の組み合わせにより、バリエーション豊かなロットが形成されます。
2010年にNOZY COFFEEがオープンしたその日から、ブエノス アイレスのコーヒーは店頭にありました。
多くの生産者と関わってきた菊池バイヤーは、お二人のことを「消費国側のことをこんなに考えられている生産者は他にいない。本当に良い生産者だ」と話します。
コーヒーの価格が高騰した際には「こんなに高い価格で売っては日本のロースターは商売にならなくなってしまう」と買い手の私たちを慮り価格を調整してくれました。
そんなロス アルペス農園のコーヒー、私 吉田は今回のラインナップで一番好きです!
口に含んだ瞬間に感じる明るい印象は白桃やパイナップルのようなフレーバー、はちみつのようなフローラルさとブルーベリーを思わせる奥行きのある甘さが後口までしっかり感じられます。
丸みのある口当たりが合わさることで、本当にフルーツジュースを飲んでいるようです。
魅惑のロス アルペス、ぜひ飲んでいただきたいコーヒーです。
「ラ グラン マンサナ農園」はここ数年のNOZY COFFEEではお馴染みアレハンドロさんの農園です。
農園が位置するのはグアテマラ ウエウエテナンゴという地域。ウエウエテナンゴもまた、COEによって発掘された地域です。
ウエウエテナンゴの他のコーヒー農園とは離れたエリアにあり、市街地から急にコーヒー産地が現れます。2,100メートルという高い標高ですが乾燥が厳しい土壌で、そのままではとてもコーヒーが育たないエリアでした。
アレハンドロさん
2023年に入賞した、アレハンドロさん所有のロスマ農園をNOZY COFFEEで落札し、アレハンドロさんはその賞金で井戸を掘りグランマンサナに灌漑設備を導入しました。それによってコーヒーの生産が可能になったのです。
グランマンサナはトップオブトップのコーヒーを生産するための農園で、ゲイシャ種のみを栽培しています。
スペシャルティコーヒーは通常3,4回に分けて収穫されますが、ラグランマンサナではなんと15回程度に分けて収穫を行っています。
コーヒーチェリーの熟度を見極め細かく収穫している丁寧な仕事ぶりと、高標高によって育まれるゲイシャ種のコーヒーは強い甘さと豊かなフレーバーを感じられます。
桃やマンゴーのようなとろみを伴った甘さに、オレンジのようなジューシーさを持ちます。後味の濃厚な甘さはまるでヌガーのようです。
【Bセット】
・グアテマラ ラ グラン マンサナ農園
・ホンジュラス ロス ピノス農園
・メキシコ ラ ロミータ農園
Bセットは品種やテロワールに特徴があるコーヒーのセットです!
「ロス ピノス農園」
ロス ピノス農園に関してはぜひこちらの記事も読んでいただきたいです。
カルバハルファミリーの所有する農園です。NOZY COFFEEの取り扱うホンジュラスの農園が集まるエリアからは少し離れたレンピラ県に位置します。
ここ数年のCOEでは毎年必ず上位入賞の実力。
2025年COEで「フィンカ ダリエラ」名義でチャンピオンを獲得しました!
3年前に若くして亡くなったダリエラさんの名が付けられた農園です。
ダリエラさんの車が今でもご自宅あり、家族にとって教会のような場所になっているのだとか。
カルバハルファミリーはティピカ種でナチュラルプロセスもしくはハニープロセスのコーヒーをメインに生産していますが、このティピカ種が独特なのです。
楕円形で大きい見た目をしていて、高品質のティピカ種で周囲から「オルランドティピカ」とも呼ばれています。
カルバハルファミリーのコーヒーはどれも桃やみかんのような強い甘さを持っています。
今回のロットは黄桃のような濃厚な甘さとマンダリンオレンジのようなジューシーな酸味を感じられ、糖蜜のような甘くなめらかな飲み心地があります。
スタッフからも大人気のロス ピノスです。
「ラ ロミータ農園」
2021年COE入賞の「ラ テハ農園」を落札したのをきっかけに、「エスタ ド デ メヒコ」という標高2,000メートルのこの地域のコーヒーを扱えないかと考えていました。
メキシコ産のスペシャルティコーヒーは国内で消費されることがほとんどで、エスタ ド デ メヒコの地域で輸出に興味を持ってくれたのがラ ロミータ農園ということで、関係がスタートしました。
「ラ ロミータ農園」は2022,23年に連続して入賞。23年のロットを落札することができ、翌年の24年には農園訪問も叶いました。
どんなマイクロクライメントなのかとまだ見ぬ地に期待して向かうと、そこには樹齢140年以上のコーヒーの樹が植えられていました。このロットはティピカ種・カトゥーラ種ですが、時々華やかな香りを放っている豆が混ざっているのだとか。もしかすると純粋なティピカ・カトゥーラではなく、他の品種も混ざっているのでは?とも予想されます。
口に含んでまず感じるのは明るく弾けるような酸味の印象で、オレンジキャンディーや熟したアプリコットを思わせます。
後味はメープルシロップを思わせる甘く香ばしい印象です。
先述のグアテマラ アレハンドロさんのロスマ農園からゲイシャの苗を購入したそうです!
今のロットで感じる上質な酸味がゲイシャではどうなるのか?とても気になります。
【Cセット】
・ニカラグア ブエノス アイレス農園
・ブラジル セルカ デ ペドラス サン ベネディート農園
・グアテマラ プラン デ ラ ベガ農園
Cセットのテーマは「COEで発掘された地域のコーヒー」です。
「ブエノス アイレス農園」
先述したロス アルペスと同じくエミリオさんとオルマンさんの農園です。
ロス アルペスはゲイシャ種ですが、こちらはマラカトゥーラ種でナチュラルプロセスのコーヒー。
マラカトゥーラ種の特徴であるボリュームのある質感が表れたロットになっています。
赤ブドウやブルーベリーのようなジューシーな赤紫色の果実の印象が強く、とろみと甘さはマンゴーに似ています。
このフレーバーに重厚でクリーミーな口当たりがあることで、芳醇さをより引き立てています。
「セルカ デ ペドラス サン ベネディート農園」
この農園はブラジル北部バイーア州のピアタンという町にあります。
元々バイーア産のコーヒーはロジスティクスの面から日本にあまり入ってきておらず、品質の良いものはヨーロッパに輸出されていました。
農園主のシルビオ レイチ氏はスペシャルティコーヒーの第一人者です。
第一回のCOEから審査員として参加、今ではCOEのヘッドジャッジやBSCA(ブラジルスペシャルティコーヒー協会)の品質顧問を務めています。
輸出業者としても活動しており、バイーアのコーヒーをメインに扱っています。
シルビオさんと関根さん(NOZY COFFEEがお世話になっている輸入業者所属で、COE黎明期から審査員として参加している)の繋がりから、NOZY COFFEEでのバイーアのコーヒーの取り組みを2012年にスタートしました。
これまで扱ってきたピアタンのコーヒーは、オーロ ベルジ農園、サン セバスチャン農園、シティオ ディアマンティーナ農園などがあります。
左から関根さん、シルビオさん、吉田、菊池バイヤー
2014年のCOEでは、全入賞ロット21のうち9つがピアタン、しかもトップ5の農園が全てピアタンのコーヒーという驚きの結果となりました!
これを機にピアタンのコーヒーは大ブレイクし、コーヒー関係者に名前が知られる契機となりました。
青リンゴのような爽やかな酸味と、はちみつのようなフローラルさ、ブラックティーやキャラメルを思わせる香ばしさが飲み心地の良いコーヒーです。
「プラン デ ラ ベガ農園」
グアテマラ ウエウエテナンゴの農園で、ラ グラン マンサナ農園のアレハンドロさんの従兄弟にあたるエルウィンさんが運営しています。
昨年のCOEでは2位、今年は9位に入賞する実力です。少し前に販売していたべジャ エリザベス農園もエルウィンさんが所有する農園です。
左がエルウィンさん
こちらは標高もさほど高くないのですが、プラン デ ラ ベガ、べジャ エリザベスの両農園がともにCOEで結果を残していることからも分かるように、丁寧な生産によって高品質なコーヒーが作られているのです。
黒蜜のような甘さと丸みのある口当たり、ストーンフルーツや柑橘系の酸味の印象がバランス良く、飲み飽きないコーヒーです。
コーヒーの紹介が大ボリュームになってしまいましたが、みなさん着いてこれているでしょうか…??
書こうと思ったらまだまだ加筆できるのですが、会期中にぜひマルシェにいるメンバーにコーヒーの魅力を深掘りしてみてくださいね。
ここからは一緒に販売する焼き菓子とコーヒーのペアリングを発表です!
全てご紹介すると本当に本当に長くなってしまうので(p_q)、選りすぐりの組み合わせをこちらで発表します!!
コーヒー豆と一緒に選んでいただき、ご自宅でじっくりペアリングを楽しんでください!
【ブエノス アイレス × バニラパウンド】
ブエノス アイレスのアロマとバニラパウンドの甘さ・しっとりさの相性が抜群です!
相性の良い両者の甘さが合わさることで、より強い甘さが口の中に広がります!
【ロス ピノス × かぼちゃパウンド】
ロス ピノスの味とかぼちゃの味、どちらも損なうことなく感じられます。後味まで長く甘さが口に残ります!
【ラ グラン マンサナ × ショコラフィナンシェ】
チョコの甘さが引き立ち、濃厚なチョコレートの風味を感じられるとともに、ラ グラン マンサナの華やかなアロマもふわっと香ります!
実際にペアリングを検証しました。
最後までお読みいただきありがとうございます!
札幌珈琲マルシェには能城さん、大江さん、スマートさんが、そして週末には菊池さんも参加します!
NOZY COFFEEブースでCOEによって躍進した7種類のコーヒーを知って、味わってくださいね!