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「鎌倉 北橋」
こんにちは!吉田です。
今回は、昨年6月にオープンしたNOZY COFFEEのコーヒーを扱ってくれているお店を紹介します!
そのお店はなんと蕎麦屋!
「鎌倉 北橋」さんです。
江ノ電の由比ヶ浜駅と長谷の駅の間にあります。
洋館と和館が調和した建物で、和館は蕎麦屋に、洋館はカフェになっています。
なんと、この建物が完成したのは明治後期、およそ100年前のことです!窓や床など、一部のしつらえは当時のまま残されており、その時代の雰囲気を感じることができます。
農家さんから直接届く殻付きの蕎麦の実を使用し、毎朝一から蕎麦作りを始めます。
まずは丁寧に石臼で挽いて蕎麦粉を作りますが、その際、蕎麦の状態を見ながら細かさを調整します。
その後、手打ちで一本一本丹精込めて仕上げ、香り豊かで風味あふれる蕎麦となります。
また、一切ブレンドすることなくその土地ならではの味わいを大切にした蕎麦を提供しています。自然の恵みを最大限に活かし、心からの美味しさを届けています。
店主の北橋さんはこれまで都内の蕎麦屋で料理長を務めるなど、蕎麦職人として働かれていました。
驚くことに、それ以前のキャリアは証券会社勤務だったそうです。
吉田「北橋さんは以前は証券会社で働かれていたとお聞きしてびっくりしました。なぜそこから蕎麦職人を目指されたのでしょうか?」
北橋さん「証券会社で5年働く中で、その間にリーマンショックや大震災といった大きな出来事を経験しました。しかし、それらを通じて“生きていく上で大切な力”を身につけられたとは思いませんでした。実際、大惨事は誰も予測できなかったのです。このような環境で、自分が長く続ける仕事として本当にふさわしいのか、疑問を抱くようになっていました。」
北橋さん「もともと旅が好きで、海外を放浪していた時期がありました。ヒマラヤを訪れた際、食や水といった生きるために欠かせないものに強く興味を持つようになりました。食は誰にとっても必要不可欠な物であり、この分野で働くことで人生において大切なことを学び、飽きることなく長く続けられる仕事になると感じました。また、海外での長期滞在を通じて日本の良さを改めて実感し、日本食の職人を目指す決意をしました。」
経験を積み重ねられ、昨年6月に念願のお店をオープンされました。
吉田「蕎麦を3種食べ比べてみましたが、産地ごとに味わいが違うことに驚きました!産地ごとに特徴があるという点で、シングルオリジンコーヒーに通じるものがあると感じたのですが、北橋さんも蕎麦とコーヒーには共通点があると思いますか?」
北橋さん「そうですね。蕎麦は素材によって風味が大きく異なります。シンプルで飾り気のない料理だからこそ、原材料そのものが重要になります。その意味で、蕎麦とコーヒーは確かに似ていると感じます。」
吉田「NOZY COFFEEの理念として、焙煎や抽出によってコーヒーの味わいを作り上げるのではなく、元々高品質で、産地ごとに異なる特徴を持つコーヒー豆の良さを引き出し、そのままお客様に届けたいと考えています。そのため、蕎麦の素材ごとの違いを楽しんでほしいという北橋さんの思いに、とても共感しました。」
実は、コーヒーと蕎麦には多くの共通点があります。
・品質は90%が原材料によって決まる
・良い原材料を得るためには、信頼できる生産者との継続的な取引が重要
・生産者と良い関係性を築くために、店主自ら畑に足を運び、原材料の収穫を手伝うこともある
・工程やレシピに縛られず、経験と感性を頼りに仕上げる
これらはすべて北橋さんの蕎麦作りについてのお話ですが、初めて聞いたとき、まるでNOZY COFFEEのコーヒー作りに対する考え方を言っているのかと思うほど、共通点がありました。
お店では、蕎麦の食べ比べができるメニューも用意されています。産地の異なる2種類または3種類の蕎麦を試してみると、その味わいの違いに驚かされます。
コーヒーも蕎麦も、産地によって風味特性が異なり、その特性をぜひそのまま楽しんでいただきたいという思いが、ここで一つにつながっていました。
(蕎麦はもちろん、他のお料理も本当に美味しかったです!)
洋館のカフェでは、NOZY COFFEEのシングルオリジンコーヒーをお楽しみいただけます!
コーヒーはもちろん、スイーツもラインナップしていて、なんとパティシエさんが蕎麦粉を使用したスイーツを作っています!
中でも人気なのは蕎麦粉のシフォンケーキです!
この日は実際に蕎麦粉のシフォンケーキを頂きました!ふわっふわな食感と程よい甘さでとても美味しかった…!また食べたいです!
最近では蕎麦粉のスコーンも登場したそうで、このスコーンは能城さんのイチオシだそうです!
また、洋館からは北橋さんが蕎麦を打っている姿を見ることができます。
洋館はかつてダンスホールとして使われたこともあったとか。
高い天井に、煌びやかなシャンデリアが吊るされています。豪華な空間で、蕎麦を打っているところを見ながらコーヒーを飲んでゆっくりして贅沢なひと時を過ごすのもいいですね。
鎌倉・長谷はお店の移り変わりが早いそうですが、店主の北橋さんは「長く愛される店にしたいです。時代のトレンドに流されずに、本当に美味しいものを作り続けていきたいです。」とおっしゃっていました。
皆さん、鎌倉に行った際にはぜひ「鎌倉 北橋」で蕎麦とコーヒーを楽しんでください!