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「ハンドドリップで作るアイスコーヒー | 氷はいつ入れる?」
こんにちは!吉田です。
残暑が厳しいざんしょ…。
多少暑さはマシになりましたが、まだまだ秋とは言い難いこの頃。
でも、冷房をつけるには肌寒いし…
そんな時は、お家でアイスコーヒーを作ってみませんか?
「アイスコーヒーで涼もう!!」
ハンドドリップでアイスコーヒーを作るときに、どんな工程で作りますか?
ドリッパーにコーヒーの挽いた粉をセットして、熱いお湯を注いでいくのはホットコーヒーと同じですね。
さて、皆さんは、アイスコーヒーに欠かせない氷はどのタイミングで入れていますか?
抽出し終えてから一気に氷と合わせていますか?
抽出前にあらかじめサーバーの中に氷を入れていますか?
それとも、カップにもサーバーにも両方に入れていますか??
↑サーバーにもカップにも入れた状態です
氷を合わせるタイミングの違いで味わいはどのように変わるのでしょうか?
また、どの方法が最も美味しく出来上がるでしょうか?
今回は「コレス ゴールドフィルター」を使用してドリップします!
金属製のフィルターでペーパーフィルターを使用しないので、コーヒーの持っている特徴をそのまま反映させやすいドリッパーです。
THE ROASTERYでも販売しています。
比較した3種類のアイスコーヒーは氷を入れるタイミングのみ変えていて、抽出レシピと使用した豆は同じです!
▼以下が今回使用したレシピです!▼
粉:20g
挽き目:中挽き(ditting #6.5)
お湯:160g 95℃
氷:160g
①粉全体が湿るようにお湯を30gほど注ぐ
②60秒後、更に満遍なくお湯を30gほど注ぐ。
③60秒後(抽出スタートから2分後)、2分30秒注ぎ切りを目指し、規定量までお湯を注ぐ。
氷を入れるタイミング
A.カップに氷を全量(160g)入れる急冷式
B.サーバーに氷を全量(160g)入れておく徐冷式←ロースター吉川さん命名
C.カップとサーバーに氷を半分(80g)ずつ入れるハーフアンドハーフ
粉全体にお湯を満遍なく注ぐのが重要なのは、粉全体から均一に抽出するためです。
一部分だけにお湯がかかるとその箇所が過抽出になり、渋さや苦味が出てしまいます。反対に粉にお湯が掛からなかった部分は未抽出となり、せっかく良い豆を使っていてもそのコーヒーの甘さやフレーバーなどの良い部分が出づらくなります。
使用するコーヒーは「コスタリカ ラ パリティージャ農園 ロス クアルテレスマイクロミル」です!
赤ワインのような芳醇さやチョコレートのような甘さ、パイナップルのようなフレーバーも感じられます。
どのタイミングで氷を加えると、ラ パリティージャの風味が良く表れるでしょうか。
3種類のコーヒーを抽出直後と、抽出から10分経過して氷が少し溶けた状態で飲み、それぞれ比較していきます。
今回は久保田さんと一緒に検証します!
A.カップに氷を全量入れる急冷式
[抽出直後]
口当たりの厚さ・重みがあり、甘さと相まってダークショコレートのような印象を感じる。
インパクトがある!
[10分後]
久保田・吉田「冷たい!!」
10分経ってもキンキンに冷えていました。
しかし、冷たすぎて味わいがわかりづらい点もありました…
冷たさをキープしたい方にはおすすめです!
B.サーバーに氷を全量(160g)入れておく徐冷式
[抽出直後]
口当たりが良い!!◎
Aのコーヒーよりとろりとした質感の良さを感じられます!
パイナップルのような明るい酸味もあります。
久保田「後味の甘さもAより心地良いです」
[10分後]
吉田「フレーバーと甘さがやや弱まった気が…」
久保田「液体の厚みは継続してありますね!」
C.カップとサーバーに氷を半分(80g)ずつ入れるハーフアンドハーフ
[抽出直後]
ベリー系のフレーバー・明るい酸味があります!
後味が若干詰まった印象があり、なめらかなフィニッシュではありません…
[10分後]
久保田「パイナップルみたいなフレーバーがする!」
吉田「氷が溶けて濃度が調整されたからか、後味の詰まった嫌な感じが落ち着いた感じがしました」
久保田「バランスが取れた味わいですね」
抽出直後との変化をかなり感じる一杯でした。
ゆっくり時間をかけて飲むには適しているかもしれません。
久保田「どれが一番好きでしたか?」
吉田「私はBが好きでした!!あのなめらかさが良かったです」
久保田「A, Cも良かったけど、Bの飲み心地の良さは断トツでしたね!」
今回の検証では、「B.サーバーに氷を全量(160g)入れておく徐冷式」が最も美味しいという結果になりました!!
飲む人の好みや、コーヒー豆、使用する器具によっても印象が変わると思います。
よろしければぜひ参考にして、残暑を乗り切るおいしいアイスコーヒーを作ってみてください!!