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「父の日のニカラグア エンバシー(後編)」
こんにちは!吉田です。
前回に引き続き、ニカラグア エンバシー農園のコーヒーをご紹介していきます!
NOZY COFFEEで、6/15の父の日に合わせて特別にご用意しているコーヒーです。
前回ではエンバシーの環境や味わいについてお伝えしましたが、今回は生産者であるセルヒオさんとNOZY COFFEEとのお話をご紹介します。
Nicaragua EMBASSY
EMBASSY…英語で大使館という意味ですが、なぜこのような農園名なのでしょうか?
そして、なぜ父の日といえばEMBASSYなのでしょうか。
農園のオーナーはセルヒオさん。
コーヒー生産者の多くは家族のために働く偉大な父親です。
セルヒオさんもコーヒー生産者であり、家族を養う父親でもあります。
NOZY COFFEEとセルヒオさんの関係は15年以上に渡るものです。
その関係性を語る上で欠かせない一人の人物がいます。
「関根伸慈さん」
セルヒオさんと菊池さん、両者にとって父親のような存在です。
コーヒー豆の輸出業者にお勤めであり、NOZY COFFEE創設時から長きに渡りお世話になっています。
海外の生産者と日本のコーヒーロースターを繋いでくださり、またCup of Excellenceの初期から国際審査員を務めてきたという経歴もあります。NOZY COFFEEにとってもスペシャルティコーヒー業界にとっても欠かせない人物です。
セルヒオさんと関根さん
セルヒオさんと関根さんの出会いは出会いは23年前に遡ります。
2002年のCup of Excellenceにてセルヒオさんのお父様である先代のコーヒーが入賞、そのコーヒーを関根さんが落札したことに由来します。
その後も先代と関根さんは良きビジネスパートナーとして関係を続けていましたが、2007年に先代が他界してしまいます。
急遽農園を引き継ぐことになったセルヒオさんは、先代からの遺言
「日本に行って関根に会え」
この言葉を信じて来日しました。
関根さんから多くのアドバイスを受けて高品質コーヒーの生産に邁進し、Cup of Excellenceにも出品しました。しかし、先代を超える結果を得ることはできませんでした。
コーヒーの品質は自然環境に大きく起因します。
セルヒオさんは、更なる品質向上を目指し、街の中心部から悪路を2時間行った先に標高1,600mの急斜面に広がる土地を購入すべきか関根さんに相談しました。
険しい斜面に囲まれています。
時を同じくして、日本ではNOZY COFFEEが誕生しました。
今でこそスペシャルティコーヒーやシングルオリジンといった概念は広まっていて、若い人がコーヒービジネスを起業することは珍しくありませんが、当時は稀有な存在でした。
菊池さんもまた、関根さんに相談していたのでした。
NOZY COFFEEのコンセプトを聞き「それは私の夢だ」そう言って関根さんは手を差し伸べてくれました。
それから共にニカラグアに行き、セルヒオさんと菊池さんは出会いました。
農園名の「エンバシー」は大使館を意味します。
ニカラグアと日本の交流、友情が長く続くことを願って関根さんに名付けられました。
このような背景があり、父の日にはエンバシー農園のコーヒーを特別な思いを込めて用意してきました。
生産者、インポーター、ロースターという関係ではありますが、単なる売買ではありません。
毎年のように直接会い、農園に足を運び、時には親身になってアドバイスを交わしてきました。
NOZY COFFEEは、セルヒオさんのコーヒーの品質に信頼を置いて買い付けを行い、セルヒオさんもまた関根さんや菊池さんへの信頼があるからこそ、そのコーヒーを託してくれているのだと思います。
コーヒー豆と、コーヒー豆と焼菓子のギフトボックスをTHE ROASTERYとオンラインストアにて販売しています。
私たちにとって大切なパートナーであるセルヒオさんの特別なコーヒーを、お父さんへの贈り物として選んでいただけると嬉しいです!